私がクルマが好きな理由。
カーライフスタイル紹介メディア
2025.01.24
1月23日(木)に発売したCIVIC TYPE R RACING BLACK Packageですが、
そもそもTYPE R の「R」とはどういう意味なのか、皆さんは知っていますか?
今回はホンダのTYPE R の歴史を振り返っていきます。
1987年、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリを機にF1ブームが始まりました。
このF1ブームによって多くの人が速さに憧れを持ち、日本のレースシーンはどんどん本格的なものになっていきました。そのブームの中、1990年に初代NSXが発売する。初代NSXは「Honda Sports」プロジェクトの人間中心の先進技術を搭載した新しいスポーツカーを作るべきとする『シルバー派』ともっと運動性能(速さ)を追求すべきだという『赤派』、双方の思いを存分に取り入れて、どこを走っても運転が楽しく快適な車で、まさに新しい世代のスポーツカーだった。しかしHondaの技術者たちは「誰もが驚くほど速いスポーツカーを作りたい」と情熱を燃やし初代NSXのオーナーたちからの「もっとサーキットを攻められるクルマが欲しい」という声に後押しされる形で、企画案として存在した『赤派』の思いを実現すべく『NSX-R』の開発がはじまりました。
初代NSXをベースに、快適性のための装備を限界まで削り、速さを突き詰め、サーキットで極限のパフォーマンスを実現できるようにした『NSX-R』。
「チャンピオンシップホワイト」と呼ばれるアイボリーホワイトのボディに真っ赤な「H」マークというカラーリングは、1965年にホンダがF1で初優勝を成し遂げた際の純日本製F1マシン「RA272」に由来とした「Racing」の頭文字と、そして『赤派』の思い「Red」の意味をする2つのRから取って Rがつけられました。
こうして1992年に『NSX-R』は3年間の限定生産で発売されます。本格スポーツカーとしての地位を確立したNSX-Rは、2002年に高速域での安定性と低・中速域のよさを両立させたNSX-Rも登場しました。そして初代NSXが確立したTYPE Rの開発手法「軽さと速さを研ぎ澄ましたピュアスポーツモデル」は、INTEGRA TYPE R、HONDAを代表するCIVIC TYPE Rへと受け継がれ、Hondaのスポーツモデルの称号として、熱狂的なファンに支えられ30年以上、多くのお客様から愛され続けています。
奥深い歴史を持つTYPE R。
もっと運動性能(速さ)を追求すべきだという『赤派』の情熱、そしてHondaのチャレンジングスピリットが感じられますね。
ぜひ「TYPE R」にご興味を持ちましたら一度、試乗してみてはいかがだったでしょうか。