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2026.01.16

【記憶に残る一台。Hondaクロニクル】“かっこいい”を背負ってきたクルマ 、プレリュード

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Hondaにとっての「かっこいい」とはなにかを教えてくれた

プレリュードは、Hondaの「かっこいい」を象徴するクルマ。
便利さや実用性が前面に出がちなクルマの世界で、「かっこよく走る」という価値を真正面から表現していた存在だったと思います。

世の中のクルマは、まず便利なものとして生まれ、次に家族で使える大衆車、そして高級車などと進化してきました。そんな流れの中で、ここ30年ほどの近代において、最初から“かっこよさ”を背負って生まれてきたのがプレリュードでした。

父が憧れ、私が触れたプレリュード

カナキタ広報担当の私、石井は現在50歳ですが、35年ほど前に、父が「プレリュードってかっこいいな」と言っていたのを今でも鮮明に覚えています。親戚が乗っていたこともあり、プレリュードは身近でありながら憧れの存在でした。

大学に入学した頃、父が中古のプレリュードを買ってきたんです。家族で使うにはまったく向いていないクルマなのに、「息子が乗るから」という理由をつけて。当時、プレリュードに乗れるということ自体が、ひとつのステータスでした。おしゃれで、かっこよくて、「これに乗りたい」と初めて思えたクルマだったと思います。

「かっこいい」だけでは終わらないHondaらしさ

2代目や3代目には、運転席から助手席のシートを倒せるレバーがありました。デートカーとして若者の間では少し茶化した呼び方をされていたこともありましたが、あれも単なる演出ではありません。

乗り降りのしやすさ、使い手への配慮。真面目に、本気でクルマをつくる。そうしたHondaらしさが、プレリュードというクルマには詰まっていました。

走りへ舵を切った4代目という転換点

そんな中で、プレリュードは変化し続けました。4代目ではアイルトン・セナがCMに登場し、VTECエンジンとともにスポーツ性能を前面に押し出します。

いわゆる“デートカー”としてのかっこよさやおしゃれさに、「走り」への明確な意思が加わった瞬間でした。プレリュードの歴史の中でも、大きな転換点だったと思います。

便利さが主役になった時代の違和感

クルマ好きとしてこれまでの時代を振り返ると、バブルがはじけ、クルマにとって余計なところまでお金をかけられなくなった時代があったと思います。ミニバンが登場し、「便利でなければならない」という価値観が主流になっていく中で、正直なところ心のどこかで「少しつまらないな」と感じていたのも事実です。

ドアは2枚、人はたくさん乗れない。荷物もさほど積めない。不便とも言えるクルマが、少しずつ姿を消していった時代でした。

 

24年の熟成が生んだ、6代目という答え

その4代目に込めた想いが、約24年という時間をかけて熟成し、融合したのが6代目でした。それは、次の時代を見据えてスタンバイしていた存在だったかのように思えました。

ハイブリッド車の登場など、さまざまなクルマが成熟していく中で登場したプレリュードは、Type Rとは異なる価値観を持ち、造形美という点で最終形に着地した一台となりました。

記憶に残り続ける理由

プレリュードは、ただ“かっこいい”だけのクルマではありません。時代とともに価値観が変わる中でも、「クルマは人の心を動かすものだ」という想いを、確かに残してくれた一台です。

だからこそ今も、記憶の中で色あせることなく、語り続けられているのだと思います。

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