私がクルマが好きな理由。
カーライフスタイル紹介メディア
2021.06.03
こんにちは。U-SELECT川崎北の久保です。日頃、お客様とお話をしていると「車のコンディションはどう?どこを直してるの?」と聞かれることが多くあります。それは、心配ですよね。これから、お仕事、送り迎え、お買い物、趣味、様々な使い方があり、何よりも車を、家族、パートナー、として迎い入れるわけですから。今回はそんな「お客様心配になること」についてお話してみたいと思います。
私たちは常時約200台を中古車として展示しているわけですが、展示されているお車は、試乗車だった車、当社で買い取らせていただいた車、オークションで購入してきた車などコンディションが様々な車です。私たちが行っていることは、次のお客様に安心してお選びいただくために、過去使用状況で傷んだ箇所、コンディションが下がっている箇所を見落としなく整えていくことです。そのために工程を踏んでいます。
同じ車でも、前のオーナーの使用状態により大きくコンディションは変わります。
コンディションを整えるうえで重要なことは2つ。1つ目はその車種ごとの特性を知っていること。2つ目は、特性を知ったうえでどの程度コンディションがくづれているのか判断できる。この2つを持ち合わせているからこそ、正しい判断と、処置をおこなえるのです。
年式の古い車両でたとえてみましょう。何でもかんでも手をかければよいものではありません。車は数万点の部品とシステムで成り立っています。年式が古い車両は車全体のコンディションのバランスを見定めながら整備に手をかけていきます。古い部品であっても悪いわけではありません。いかに正常に作動しているかが重要です。そのためには、整備時に交換する新しい部品との相性も重要なのです。そうすることで、全体のコンディションが整い、壊れなくて乗り心地の良い車両に生まれ変わります。
どんなに機械やシステムが整備されていても、室内のにおいがあったりしたら、なんとなく気になるものです。芳香剤、生活臭、ペット臭、ほこり臭さ、などなど、人それぞれ感じ方も変わります。私の経験としては、その車種ごとのにおいも異なりますので、一概に良い悪いは判断しにくいものです。しかし、乗車したときに「気にならない」レベルに整えようとしています。シートのクリーニングや、ダッシュボードのクリーニング、全体の除菌なども1台ごとに行っています。
お客様が直感的に喜べること、それはボディの美しさ。これはとても大切なことだと思います。
そのために、塗装の下地からこだわります。例えば傷があるものを別の溶剤でコーティングしてしまうのではなく、下地の傷をきちんと磨きます。細かく表現すると、傷がある箇所とない箇所を極力平らになるように磨くということです。なめらかな表面に知るというとわかりますかね。そうすることで、塗装面本来の輝きを取り戻せます。そして、そのあとに磨いた個所が、輝き続けられるように溶剤を塗布し輝きをさらに与えます。
人間でいうと、スキンケアだったり、お化粧、に近い感じかもしれません。
このように大きく分けて3段階の行程を経て、やっと各拠点まで届けられます。初めにお伝えしたように「前オーナーの乗り方が気になる」「どんな使い方をしていたのか」など気になる部分も多いかと思いますが、大切に乗っていた気持ちや思いを感じながら次のお客様にも大切に乗っていただけるように、そして、お越しいただくお客さまがホンダ車に触れて頂く瞬間をより良いものにするための準備に時間をかけております。
これまでお話したことは、まだ「展示車」になるまでのお話です。製品としては問題ない、または、故障のリスクは少ないとご理解いただけたと思います。
さあ、ここからはお客様一人一人が目利きになり、ご自身のパートナーとなる「世界で一つの車」を発掘する番です。ご自身の感性を頼りに車選びをしてみるのもよいと思います。