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2022.11.05

「今年は必要or不要」毎年起こるスタッドレス話

  • 全店

今年の冬、スタッドレスタイヤをどうしようか?どうしたらいい?考え中・・・。と考えが行ったり来たり・・・そうしている間に季節は過ぎ大雪で大騒ぎ・・・来年こそは!心新たにするも、また、翌年悩む。それがスタッドレス選びの終わりのない旅の始まり。
今回は、首都圏におけるスタッドレスに関するお話。

雪道は走らないから・・・は間違え。


購入を悩む人のお話を伺うと、大半の方の答えは「雪道には行かないし、降ったときは乗らない」です。しかし必ず「でも」と続きます。その「でも出かけ先で急に降ったら困る」と続きます。
しかし、ここに大きな勘違いが発生しています。なぜなら、スタッドレスタイヤの大きな役割は「雪」ではなく「氷」です。ですから、降雪情報をみて乗る乗らないを判断することは間違いではありませんが、重要なのは雪解けた後にどの程度車を使用するかで購入を判断した方がよいでしょう。首都圏であれば降雪は1日、続いても2日、その後はあっという間に溶けていきますから、車の使用できない期間は2日くらいでしょう。しかし、スタッドレスタイヤの能力を発揮するのはその後です。日中に雪が解け、夕方から翌朝にかけて凍結します。ですから毎日通勤、送り迎え、など日常的に使用している方であれば必要となるでしょう。

街中で凍るエリアって?


街中の凍る代表的な場所は日陰です。特に日中の数時間だけ日が当たり、そのあとの時間はほとんど日陰。そんな場所、路地のような場所が凍ります。しかしこれはわかりやすいですね。もう一つ凍る場所はというと、大きな幹線道路です。その道路区間いうと「町」と「町」を繋ぐような場所です。ではそれはどのような場所かというと、谷を埋め立てて道路になった箇所や、大きな橋になっている箇所です。理由は簡単で「地熱」です。埋め立てた場所は地熱を保つことが出来ない箇所があり、日中の太陽の熱を保つことが出来ないため夜になると凍りやすいです。橋は高いところにあるため風にさらされれます。ですから路面温度は低くなり凍ります。このような個所は昔ながらの地域の環境や、道路事情に詳しければ、注意することはできますが、多くの方はそのように知っておくことは困難でしょう。ですから、凍っている場所を発見することができないので、万が一に備えてスタッドレスタイヤで安全を確保する必要があります。以前、環状2号線の横浜市内から郊外に向かって走行していた時のことです。私は、赤信号なのでブレーキをかけピタっと停止しました。その後、後方からゆっくりバイクが2台近づいてきて止まろうとした時です。2台は何もない箇所で転倒したのです。そして、転倒しバイクとライダーは、止まっている私の車の30メートル先まですべっていきました。慌てて、私は車から降りて救助に向かおうと車外に出てみたら、なんと路面が広範囲で凍結、立っていられないほどでした。その後救急車を呼んだのですが、1台救急車、2台救急車、何台も私たちを抜き去ります。異変に気付き警察に来てもらうと、何と私たちの先で複数多重事故が発生しており大騒ぎになっていたのです。その後やっと3台目の救急車で救護できました。そんなことがありました。長年通勤している箇所でしたが、凍結しやすい箇所であったことはまったく知らずに走っていたことに驚いたことがありました。

滑る原因は氷の表面の水


滑る原因は氷表面にある水分なのはご存じでしょうか?大げさに言い換えると、氷が溶けず水分がなければ滑らないということになります。北欧や北米などでしょうか。このスタッドレスタイヤは季節や気温などの変わりやすい日本独自のタイヤ技術といってもいいでしょう。ですから、日本で走行するためにはスタッドレスタイヤが必要なわけです。スタッドレスタイヤの技術はこの水分をどのように排除するか?がキモになります。考え方は氷表面とタイヤの間の水分をなくすこと。考え方を大きく分けると2つ。1つ目は「吸水」する。2つ目は「除水」することです。この二つの考え方で各社どちらの技術でブレーキ効率を上げるか開発しています。考え方ですからどちらが良い!の答えは出せませんが。使用用途に合わせて選ぶとよいでしょう。例えば、アスファルトの街乗りなのか?里山で使用するのか?高速道路を使うのか?一般道なのか?など滑らなくするとともに何に長けていることが必要なのか明確にすると選びやすくなります。この用途を「雪道」だけで考えるのではなく、日常の車の使用用途に合わせた選び方をすることで、緊急時だけでなく安心してカーライフを維持できるようになります。ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか?

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